普段、ファッションのコンサルをさせて頂いていると、
■このデザインの方が合うのになぁ。
■この方は、ミドル丈よりロング丈のスカー卜方が決まるのになぁ
…
とご相談者のファッションを第3者に立場から客観的に見ると、「もっとこうした方がいいのにな。」と思う点が幾つか上がってきます。
そこをピンポイントでついてほしい!からこそ、ファッションコンサルに依頼をされる訳ですが、
ご本人できちんとそこを理解してコーディネー卜をされると、他人の力を借りること無しに、ご自分でみるみるコーディネー卜の腕が上達していきます。
そんな日頃のファッションに自信が持てない方へ…
今日は、ご自身でセンス良いコーディネー卜が出来るコツをお教えします!
そのコツとはズバリ、ご自身にあった”丈・デザイン・シルエット”を選ぶこと。
[toc]
オシャレへの土台作りは、自分の体を知ることから!
ご自身で完璧なコーディネー卜が出来てしまうと、私のコンサルの出番が無くなってしまうのですが
(それは置いておいて)私は、ご自身でコーディネー卜する力をつけることが、一番だと考えています。
ファッションコンサルの場で、いくらご相談者様に似合うファッションをご提案させて頂いても、それがご自身の手で続づいていかなければ、そこで終了。
ファッションコンサル後も、相談者様ご自身のファッション感覚が衰えないように…
バックアップとして、私のファッションコンサルでは相談者様に似合う色から具体的なデザイン、服の系統に至るまで…その人に見合ったファッション情報を出来るだけ詳しく解説をさせて頂いています。
なので、私のファッションコンサルは、
ご自身のファッション実力を開花させる、始めの窓口でしかありません。
私はそう考えています。
そして、ファッションコンサルをしていて思うのが
皆さん”自分の体を熟知せず、良い点も悪い点も認識していない”ということです。
悪い点や自信の無い、マイナスな箇所はなんとか出てきますが、良い所・パーツはまるで出てきません。
少し大げさに言いますが…
それを理解して初めて、自分にあったオシャレなコーディネー卜の土台が完成します。
これ無しでは、”自分にあった”というキーワードが抜け落ちたファッションになり
新しい服を買っては…
■なんかしっくりこない
■似合わないから結局着ないまま、シーズンが終わってしまった
…
という、ファッション迷子にもなりかねません。
自分の体のパーツやスタイルをよく確認して、まずは
自信が持てる箇所/自信が持てない箇所やお悩みの箇所 を把握しましょう。
大切なことは、
”自信が持てる箇所やパーツ”のラインを綺麗に見せることができたり、スタイル良く見せてくれるアイテムを積極的に選ぶこと。
逆に、
”自信が無い箇所”は、それを上手くカバーするデザインのアイテムを選んだり、欠点を強調するようなアイテムは避けること。
これを上手に組み合わせることで、あなたに見合ったオシャレなコーディネー卜が完成するのです。
ファッション雑誌に掲載されているコーデは、モデルさんが着ているから、あんなに感度の良い&オシャレなコーディネー卜に映るのです。
そのコーデをそのまま持ってきても、
似合う人と似合わない人がいるのは、上の法則を当てはめてみても明らかです。
これだけお洋服のデザインが多様な現代です、
個々人に見合ったお洋服は必ずありますから、安心して下さいね。
オシャレへの第一歩は、自分にあった”丈・デザイン・シルエット”を選ぶこと
自分の体の良点箇所と欠点箇所の認識がきちんとできたら、オシャレへの土台ががまず完成です。
次の一歩は、その体にあったお洋服探し。です
ここで、体のパーツの良点・欠点を一つずつ上げていくとキリが無くなってしまうので、私の体を例にして見たいと思います。
あまり偏りがない方が良いと思いうので、それぞれ3つずつにします。
【私の体の良点】
■鎖骨が綺麗
■手首が細い
■お尻にボリュームがあるが、垂れてない
【私の体の欠点】
■足が短い
■肩幅が広い
■足が太い
全体的に骨太でガッチリ健康的な体型ですが、上半身に比べて下半身に肉がついています。
肩幅は昔から水泳をしていたこともあって、広いのがコンプレックス。
全体としては、こんな感じです。
では、私の体型の良点と欠点を実際のファッションアイテムに当てはめていきましょう。
良点なパーツは、大胆に見せたり、綺麗に見えるシルエットのアイテムを積極的に選んで魅せて行きます。
■鎖骨が綺麗⇒鎖骨が綺麗に見えるようなVネックやボートネックのデザイン。を選んだり、シャツもボタンを上から2つ位あけて、鎖骨を大胆に魅せる着方をする、
そして細い手首を見せるように、袖を少し捲くりあげて、抜き感をコーディネー卜に出したりします。
■お尻が上向き⇒お尻が綺麗に見えるようなシルエットのパンツやスカートをチョイス。
デニムや他のパンツを履く時も、必ずバックのポケットの位置はチェックするようにしています。ヒップが上向きになるように、ポケット位置がやや上部に付いているものを選んだりします。
一方で、欠点のパーツが余計目立つようなアイテムは基本的には避けます。
私の欠点でいうと、
■上半身より下半身にボリュームがある。ような体型は、
モデルさんが履くと、美脚が綺麗に映えるスキニーパンツや細身のデニムは履きません。
また肩幅が広く、体型も全体的にがっしりしているので
華奢で細身のラインの人が似合う、雰囲気の柔らかいワンピースや女の子女の子している甘めのテイストも私には似合いません。
そして足も細くないので、ミニ丈は履きませんし、画像のような膝丈のスカートも最近年とともに似合わなくなりました。
また下の画像のような、体のラインを強調するようなニットは骨太な私には似合わず、
5分丈ある袖の長いカットソーやワンピースも、肩幅をより強調してしまうため
避けます。
逆にカバーアイテムはというと、
■足が短い
のであれば、脚長効果を生むようなヒール靴を合わせたり、センターライン入のボトムスを履く、ハイウエストのパンツやスカートを履いてウエスト位置を高くする。
…など、
足の短さをカバーするアイテムを積極的にコーディネー卜に取り入れて、なんとかしてカバーする努力をしていきます。
こんなふうにして、
自分の良点な箇所・パーツは、積極的に綺麗に魅せるコーディネー卜をする。
そして、
欠点箇所・パーツは、欠点を強調するようなアイテムは避ける。そして欠点を上手くカバーするアイテムを選ぶ。
これが、自分に見合ったオシャレなコーディネー卜をする極意です。
ファッションコンサル、クライアントさんの実例
自分のマイナス箇所だけが目立ち、それを負い目に感じているクライアントさんも多く見受けられます。
例えば、ファッションコンサルにてこんな相談を受けました。
”150センチ53キロある下半身おデブです。身長もなく何を着たら良いか分かりません。こんな体型でも着れるコーディネートあったら教えて下さい。体型を気になるのでパンツが多いです。”
という、クライアントさんからのご相談。
この方は、背の低さと太っている体型を気にしすぎるあまり、自分に似合うファッション迷子になっていて、
■自分に似合うファッションが分からない、この体型でも似合うファッションを教えて欲しい。
とのご相談でした。
こちらのご相談に関して、私は
Vネックの綺麗色ニットと9分丈の縦ラインガウチョパンツのコーディネートをご提案しました。
理由は
■Vネックを着ることで、体の縦ラインが強調されることと、デコルテを見せることで首周りの露出を多めにし、スッキリ見せること。
■9分丈で足首を見せることで、体の細い箇所の露出効果
■ガウチョパンツの幅広ラインのデザイン効果で、下半身を目立たせること無くカバー
■ガウチョパンツの縦ストライプのラインで、体の縦ラインを強化
体の良点箇所は出して見せて、欠点箇所は上手くカバーするアイテムを選ぶ。
だたそれだけです。
オシャレへ上級者は、自分にあった”丈・デザイン・シルエット”を全て熟知。
上記、私の体のパーツとクライアントさんからの実例でもって、具体例を出していきましたが、何となく感じはつかめてもらえたでしょうか?
日頃のコーディネー卜にもやもやしている人と、オシャレな人の違いはここにあると思っています。
”自分の体を、とことん知っているか?”
そこだけだと思います。
オシャレ上級者と言われている人は、自分の体の良いところと悪い所を全て把握し、その上で
”自分に似合うものを着ています”
自分に似合うものをきちんと着ることが出来ていれば、周りから”オシャレだね”と評価される機会も多くなってきます。
まずは自分の体をきちんと研究して、似合うファッションアイテムを見つけていきましょう。
ポイントになるのは、”(服の)丈・デザイン・シルエット”
■丈⇒袖丈、スカート丈、パンツ丈…ファッションアイテムには、様々な”丈”があります。
■デザイン⇒(体にフィットする)タイトなデザイン、大きめなルーズなデザイン、トップスの形も、ラウンドネックやVネック、ボートネック…様々なデザインがあります、
無地もあれば柄物もあって、柄物も様々な色・デザインのものがあります…
どれが一番自分に似合うデザインですか?
■シルエット⇒ワンピースを例にとっても、ふわっとボリュームがあるタイプや、タイトなタイプ、Aラインのように自然なボリュームが出るタイプ…様々なシルエットに分かれます。
これに自分の体のパーツを照らし合わせて、自分に似合うベストな”丈・デザイン・シルエット”のファッションアイテムをチョイスすることができれば、もうファッション上級者。
今までとは見違えるほど、
自分に似合ったコーディネー卜を自分の手と力で作ることが出来ますよ!